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論文メモ(繰り込み)

論文情報

タイトル:Radiative Corrections as the Origin of Spontaneous Symmetry Breaking
著者:S. Coleman and E. Weinberg
論文誌:Physical Review D
出版年:1973
volume:7
issue:6
ページ:1888-1910
DOI:10.1103/PhysRevD.7.1888

コメント

くりこみ・くりこみ群に関する論文として特に有名で,本論文で出てくるポテンシャルは「Coleman-Weinbergポテンシャル」という名前で呼ばれている.いまだに,くりこみの勉強のために読まれている論文だと思う.前半ではmasslessのスカラー場を例に1-loop有効ポテンシャルの計算方法とくりこみ群の計算の説明がなされる.後半が主題で,スカラーQEDやWeinberg-Salamの場合に,1-loopまでの量子補正を加えた有効ポテンシャルの真空が,対称性を自発的に破っているということが示されている.